緑はレア以上で失ったものは意外に少なく、野生の狩りの達人とフェアリーがいなくなった今ほぼその役目を終えた大貂皮鹿ぐらいである。むしろアンコモン、コモンにそれらは多く、踏み荒らし、夜の群れの雄叫び、国境地帯のレインジャー、不屈の自然などデッキの潤滑油的なカードを失ったのは大きい。だが代わりに入ってきたカードは強力なものが多く、獣相のシャーマン、強情なベイロス、圧倒する暴走、原始のタイタン、森のレインジャーなど即戦力になりうるカードが目白押しだ。特に強情なベイロスは今までのジャンド一色の環境に一石を投じるカードだと思うし、対するジャンドも獣相のシャーマンで復習蔦を捨てつつ血編み髪のエルフを・・・といった面白い構成も期待できる。
リミテッドでは大蜘蛛と大いなるバジリスクといった信頼できる防衛線や、ガラクの仲間や聖なる狼などの序盤のアタッカー、森のレインジャーや耕作などのマナサポート、痒い所にも手が届く、帰化、垂直落下、スズメバチの一刺しなど他の色に比べて優秀なサイド要員も目立つ。ただ今まで緑はガンガン押していくパターンの緑と大蜘蛛などで盤面を膠着させつつ踏み荒らしや、夜の群れの雄叫びなどで決める2通りのパターンがあったが今回は後者の方が出来ない。となると積極的にビートダウンする方になるのだが、前述のガラクの仲間や聖なる狼ではタフネスに不安が残るし、それをサポートする樫変化も消えてしまった。森のレインジャーもスタンダードならともかくリミテッドでは国境地帯のレインジャーに比べるとサイズで見劣りする。命取りの出家蜘蛛が消えたのも大きい。大型クリーチャーも針刺ワームとヤヴィマヤワームとサイズ的にはM10の暴走するサイと大喰らいのワームと殆ど同じなのだが、他の色のクリーチャーのサイズの肥大化(主にタフネス)の為緑の割には小さく感じる。実際M10の頃は例えば大喰らいのワームを倒すときは小さいクリーチャーでブロックして火力で倒したり多数のクリーチャーでブロックなど、普通に出して殴るを繰り返していけば1対2交換が簡単に出来たのだが、今回相手の場にタフネス5若しくは4以上がいれば1対2交換は難しい。コンバットトリックを使われたら相討ちは愚か一方的にやられる始末だ。という訳で今回の緑は最弱までとは言わなくても弱い部類に入るのではないかと感じる。レアのクリーチャーは本当に強いのだが、流石にそれではカバーしきれない。ほかの色との組み合わせに期待したいところだ。個人的には今回入った耕作からの3色、もしかしたらそれ以上の色という今までに無いデッキタイプが出来るのではと思ったりもするのだが今度試してみようと思う。(ただ今回強いカードはダブルシンボルが多いので無理だとは思うが)

コメント

BadApple!!
BadApple!!
2010年12月1日16:29

リンクあざーす! こちらからも相互させていただきやした

バイソン
2010年12月1日16:43

こちらこそよろしくお願いします。